訴訟など
訴訟など
その他の訴訟 ー自死①
【訴訟の概要】
福島第一原発の事故により、福島県浜通りの広範な地域は、大量の放射性物質に汚染されました。菅直人内閣総理大臣は,福島第一原発から20㎞圏内の居住者について避難のための立ち退きを行うことを指示しました。
3月12日、X夫妻(夫:A氏、妻:B氏)の暮らしていた浪江町も避難指示区域に指定され、避難を余儀なくされました。X夫妻は二本松市のアパートに避難し、それまでとは全く違う生活を余儀なくされました。
避難前は、毎週のように請戸の海で大好きだった釣りに興じ、家庭菜園で野菜を育て、両親をなくした孫をわが子のように可愛がり、父親同然に育てていました。孫の野球の試合には、必ず応援に行き、大きな声を出して応援をしていました。
しかし、避難をしてからというもの、A氏は、釣りに行くこともできなくなり、家庭菜園は荒れ放題となって、口数も減り、食欲は衰え、日に日に元気を失っていきました。必ず応援に行っていた孫の野球の試合にも行こうとはせず、やっとのことでB氏が連れ出した時に孫が初めて完投勝利をしたときも、喜びを表に出すことはありませんでした。
そして、避難開始から4ヶ月経った7月23日、A氏は、飯館村の真野ダムの脇の橋から身を投げて、自死に至りました。
平成24年9月18日、当弁護団は、A氏が自死したのは、避難生活によるストレスからうつ病を発症したためであるとして、東電に対して賠償請求訴訟を提起しました。東電は、避難生活と自死との間には因果関係がないなどと言って争っています。
「原発で死んだ人はいない」との原発推進派の言い分が、いかに現実を見ていないものであるか、この訴訟で明らかにしてきたいと思います。
【判決】
2014年8月26日午後1時15分 福島地裁本庁
当日は、福島地裁本庁周辺で、判決行動を行います。みなさまもご一緒にお願いします。
☆公正判決団体署名をお願いします! ☞団体署名用紙 ☞団体署名要請文
第1回目の締め切りは、2014年6月末です。
第2回目の締め切りは、2014年7月末です。