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弁護団紹介
弁護団紹介
幹事長挨拶
米倉 勉
一昨年10月の弁護団発足以来、その裏方の責任者というべき任務を負っています。
あの事故が発生したことによる膨大かつ深刻な被害を目の前にして、被害の状況をありのままに受け止めて正しく評価し、生活の再建を可能にする「完全賠償」を求める弁護団が必要だと考え、その立ち上げと活動の実現に関わってきました。
私はこれまで、主に航空事故や鉄道事故の分野で、事故防止のための取り組みや事故調査のあり方、リスク管理の考え方等について勉強し、活動してきました。そこでは、事故の発生確率と、万一事故が起きた時の被害の重大さの相関関係によって、そうした危険を持つ事業の可否や予防措置のあり方を考えるべきものとされています。そうであるなら、原発という事業は、想像を絶する規模の被害をもたらすことを想定するべきでした。また、事故の発生確率としても、スリーマイル島とチェルノブイリ事故はもとより、国内でも多数の事故が起きてきた実績があります。ならば、このような危険な事業は到底許容できないものと考えるべきだったのです。
事故が現実化するまで、原発への反対を明確にしていなかったことへの反省をしつつ、せめて被害の救済に取り組むことが、この時代に巡り合わせた法律家の任務であると考えています。何としても被害の十分な回復を実現したいと思います。また、事故を予防できなかった今、被害の救済、正当な賠償をすることなしには、再発の防止も期待できないでしょう。
まだ長い時間を要する闘いですが、微力を尽くしたいと思います。よろしくお願いします。
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