避難者訴訟(第26回)第1陣最終弁論(結審)のお知らせ
福島原発避難者訴訟は大きな山場を迎えております。このほど、第1陣の約80世帯について、来る10月11日の最終弁論期日をもって結審し、来年3月22日には判決言い渡しに至ることになりました。
日時:10月11日 13:30~16:00
場所:福島地方裁判所いわき支部
提訴から約5年、裁判ではこの間に、全世帯についての詳細な陳述書等を提出し、ほぼすべての世帯についての原告本人尋問を実施してきました。さらには3回にわたる現地検証、除本理史教授(環境経済学)の証人尋問など、原告が受けた損害について、可能な限り万全な立証に努めてきた次第です。
こうした審理を経て、いよいよ第1陣世帯を分離し、先行して判決を得ることにより、第2陣以降も含め、裁判全体について解決に向けて大きく前進させることを進めています。
10月11日の最終弁論期日における法廷では、主に2つの内容を予定しています。1つは、3人の原告の方による最後の意見陳述です。原告全員の代表として、被害の実情と思いを裁判官に直接語りかける大切な機会です。
もう一つは、弁護団による弁論です。5年近い審理を集大成する最終準備書面は、かなりの分量です。その中の何を読み取ってもらいたいか、これまでの膨大な証拠調べの成果の中から何を掴むべきなのかを、裁判所に指し示したいと思います。
これらを通じて、この裁判で問われていることを改めて明らかにしたいと思います。そして最後の救済機関である司法裁判所に、その職責の大切さと期待を改めて受け止めてもらえるような弁論を、工夫したいと思います。
こちら☞避難者訴・結審日/ チラシ