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第10回いわき市民訴訟口頭弁論期日のご報告&署名用紙提出


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<いわき市民訴訟 第10回口頭弁論期日のご報告>

今回の期日では,2人の原告の方から意見陳述がありました。一人目は,4人の子どもを抱えた母親の意見陳述でした。実母が甲状腺がんで亡くなったという経験から,約1年間,東京に避難を実行した方でした。避難中,夫も病気となり,いかに苦しい生活を送っていたかを切々と涙ながらに語ってくれました。改めて線量による避難区分と精神的苦痛の程度とは一致しないことを認識しました。2人目は,長年農業に従事し,最高の米作りを目指して頑張って来た農業人からの陳述でした。自慢の福島県産米が飼料用米程度にしか評価されない現実が悔しく,耕作意欲も無くなりつつある現実が語られました。またも目に見えない損害を教えられた気持ちとなりました。弁護士からは,添田孝史氏著の「原発と大津波 警告を葬った人々」(岩波新書)に基づき,国は十分に津波を予見することが出来たことについての意見陳述が行われました。

                       2015年3月26日

                           弁護士 渡辺淑彦

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